2020年11月現在、世界規模で新型コロナウイルスが流行しており、日本も第3波に見舞われていますが、これからの季節はノロウイルスが多く発生する傾向があるのでこれにも注意しなくてはいけません。ノロウイルスについて詳しく知らない方もいると思いますので、簡単に説明していきます。
ノロウイルスの潜伏期間は24時間から48時間ほどで、下痢・吐気・嘔吐・腹痛・頭痛といった風邪症状に似た症状を引き起こします。概ね数日で軽快し、予後良好のケースがほとんどです。ただし、下痢に伴う脱水症状には注意しましょう。特に高齢者の脱水症状は死に繋がる恐れがあります。
ノロウイルスは基本的に経口感染です。
①便や吐しゃ物に触れた手指を介して口や鼻から入る
②乾燥した便や吐物の粒子を吸い込む
③感染者が手洗い不十分な状態で調理したものを食べる
④牡蠣などの二枚貝を生または加熱不十分な状態で食べる
などが主な感染経路として考えられます。
予防の基本は手洗い・うがい・消毒です。屋外から屋内に入る時・トイレの後・調理する前・食事の前などにしっかりと行うように心がけましょう。
牡蠣などの二枚貝は85℃~90℃で90秒以上加熱することでウイルスを不活化させることができます。
ご家庭などで感染者が出た場合は、
・感染者の便や吐物に触れない
・汚染物を処理する時はビニール手袋とマスクを使う
・汚染された衣類等は他の物と分けて洗濯する
・吐物等はペーパータオルや新聞紙等で拭き取る
・汚染された床は塩素系漂白剤を含ませたペーパータオル等で覆い消毒した後水拭きする
・使用した使い捨ての道具はビニール袋に入れて捨てる
・処理後は手洗いうがいを行う
といった方法で注意して処理しましょう。また、処理にあたった人は48時間ほど体調に気をつけ、調理は控えたほうが良いでしょう。
冬はノロウイルスなどの感染症が流行しやすい季節ですので体調管理に普段以上に注意して、健康に過ごしてください。