今回のブログでは慢性的な痛みと運動の関係について2016年に発表されたアメリカの論文を基にお伝えしたいと思います。
皆さんはうつ病や線維筋痛症の痛み・症状が運動をすることで改善したという話を聞いたことはありませんか?
その人の状態にはよりますが実際に運動をすることで痛みが楽になった・消えたという症例はよくあるそうです。
実際に運動は身体にどんな影響を与えるのでしょうか。
運動は筋骨格系・心臓血管系・脳に影響を与えます。
その中でも脳への影響には感覚処理、運動協調、認知、感情機能の改善などがあります。
特に慢性的に痛みのある方は脳への影響が痛みを改善させる一番重要なポイントかもしれません。
ではどうして運動すると痛みが減るのでしょうか?
先程運動は脳に影響を与えると記載しました。
例えば長い間腰痛に悩み、病院ではヘルニアや脊柱菅狭窄症と診断された方も運動をすることで痛みが減る可能性が十分にあります。
それは運動することで筋力が増えて身体を支えられるようになったからではなく、筋や関節の柔軟性が良くなったという訳でもなく、脳が痛みの捉え方を変えたからと言われています。
痛みというものは経験や感情によって変化しやすく、思い込みを起こしやすいと言われています。
痛い体験が残っていると痛みを感じやすいですが、運動をすることで動いても大丈夫と経験すれば痛みは減っていきます。
でも痛いのに運動して良いのかと疑問はありませんか?
慢性的に痛みのある人が運動をするうえで覚えておいて欲しいのは損傷と痛みはイコールではないし、損傷の強さと痛みの強さもイコールではないということです。
痛みのある場所に問題がなくても痛みは生じるということを理解し、安心して運動していくことが重要となります。
じゃあ実際にどういう運動をするのが一番良いのでしょうか。
実際に運動によって鎮痛効果があることが示唆されていますがどの運動が一番良いのか、何がより効果的なのかというのは実はよくわかっていないのが現状です。
これは何故かというと痛みというのは身体組織だけではなく心理的なものや社会的影響など様々な要因に影響されやすいからです。
人によっては散歩程度の運動で十分良くなることもありますし、汗をかくようなスポーツやしっかりとした筋トレ程度の負荷をかけないと良くならない人もいます。一言で言うと人それぞれ最適な運動は違うということです。
私たち理学療法士は患者様の状態を見て効果的であると思われる運動をいくつか提案をさせてもらいますが、最終的にどの運動がご自身にとってより効果的なのかは自身で判断してもらうしかありません。
それは運動をしていて自分が楽しい、続けたい!と思わなければ痛みをコントロールすることが難しいからです。また人によっては痛い部位を使って運動すると痛みに敏感になってしまうこともあります。
しかし痛みのない部位を使って運動すると痛みに対する感受性が低下するので痛みが楽になるという研究もありますので是非行ってみてください。(例:膝が痛い人は上半身の運動をするなど)
私たち理学療法士は症状改善のお手伝いをさせてもらいますが外来リハビリの時間は1日24時間の内わずか20~40分ととても短いです。
そのため患者様自身で運動をしてもらうことが重要になります。是非自宅での運動も積極的に取り組んで頂けると幸いです。
今回は慢性的な痛みに対しての運動の効果をお伝えしました。急性期や外傷の痛みには基本的に効果がありませんのでお気をつけ下さい。
みなさんこんにちは! 豊島区巣鴨にございます巣鴨整形外科リハビリテーションクリニックです!
今回のブログでは慢性的な痛みと運動の関係について2016年に発表されたアメリカの論文を基にお伝えしたいと思います。
皆さんはうつ病や線維筋痛症の痛み・症状が運動をすることで改善したという話を聞いたことはありませんか?
その人の状態にはよりますが実際に運動をすることで痛みが楽になった・消えたという症例はよくあるそうです。
実際に運動は身体にどんな影響を与えるのでしょうか。
運動は筋骨格系・心臓血管系・脳に影響を与えます。
その中でも脳への影響には感覚処理、運動協調、認知、感情機能の改善などがあります。
特に慢性的に痛みのある方は脳への影響が痛みを改善させる一番重要なポイントかもしれません。
ではどうして運動すると痛みが減るのでしょうか?
先程運動は脳に影響を与えると記載しました。
例えば長い間腰痛に悩み、病院ではヘルニアや脊柱菅狭窄症と診断された方も運動をすることで痛みが減る可能性が十分にあります。
それは運動することで筋力が増えて身体を支えられるようになったからではなく、筋や関節の柔軟性が良くなったという訳でもなく、脳が痛みの捉え方を変えたからと言われています。
痛みというものは経験や感情によって変化しやすく、思い込みを起こしやすいと言われています。
痛い体験が残っていると痛みを感じやすいですが、運動をすることで動いても大丈夫と経験すれば痛みは減っていきます。
でも痛いのに運動して良いのかと疑問はありませんか?
慢性的に痛みのある人が運動をするうえで覚えておいて欲しいのは損傷と痛みはイコールではないし、損傷の強さと痛みの強さもイコールではないということです。
痛みのある場所に問題がなくても痛みは生じるということを理解し、安心して運動していくことが重要となります。
じゃあ実際にどういう運動をするのが一番良いのでしょうか。
実際に運動によって鎮痛効果があることが示唆されていますがどの運動が一番良いのか、何がより効果的なのかというのは実はよくわかっていないのが現状です。
これは何故かというと痛みというのは身体組織だけではなく心理的なものや社会的影響など様々な要因に影響されやすいからです。
人によっては散歩程度の運動で十分良くなることもありますし、汗をかくようなスポーツやしっかりとした筋トレ程度の負荷をかけないと良くならない人もいます。一言で言うと人それぞれ最適な運動は違うということです。
私たち理学療法士は患者様の状態を見て効果的であると思われる運動をいくつか提案をさせてもらいますが、最終的にどの運動がご自身にとってより効果的なのかは自身で判断してもらうしかありません。
それは運動をしていて自分が楽しい、続けたい!と思わなければ痛みをコントロールすることが難しいからです。また人によっては痛い部位を使って運動すると痛みに敏感になってしまうこともあります。
しかし痛みのない部位を使って運動すると痛みに対する感受性が低下するので痛みが楽になるという研究もありますので是非行ってみてください。(例:膝が痛い人は上半身の運動をするなど)
私たち理学療法士は症状改善のお手伝いをさせてもらいますが外来リハビリの時間は1日24時間の内わずか20~40分ととても短いです。
そのため患者様自身で運動をしてもらうことが重要になります。是非自宅での運動も積極的に取り組んで頂けると幸いです。
今回は慢性的な痛みに対しての運動の効果をお伝えしました。急性期や外傷の痛みには基本的に効果がありませんのでお気をつけ下さい。
#豊島区巣鴨#整形外科#巣鴨整形外科リハビリテーションクリニック