みなさんこんにちは巣鴨整形外科です。今回は手のしびれ、特に睡眠時に強まる手のしびれについてお話出来ればと思います。
まずしびれとなると神経が問題の可能性が高いです。そして脳または首・手に伸びる末梢神経のどれが原因かと考えるわけです。今回は脳の話はなしとして、首が原因のしびれの説明をします。
寝ている時に手が痺れるとなると頚椎の狭窄症の疑いがあります。簡単に話すと首の関節が狭くなっているのです。首の骨は7つの骨から出来ており、骨と骨の隙間(関節)から神経が出ています。つまり関節が狭くなると神経が圧迫されしびれが起こるのです。(下図右側)首から出る神経が支配している領域は腕になるので腕のしびれが起こりやすくなります。また寝ている時となると首が自然と反りやすくなります。関節の構造上首が反ることで神経の出ている部分が狭くなるのでしびれが発生しやすくなるのです。それに加え、睡眠時という不動の状態から血流が悪い状態であれば、神経に酸素が届きづらくなり更にしびれやすくなるのです。
つまり首を反らせた姿勢を取り続けないということがポイントになります。ここでの工夫が枕をやや高くすることです。バスタオルを畳んで枕に入れるのが簡単で良いと思います。そうすることで首がやや曲がった姿勢となり神経の出口が広がることでしびれを弱めることができます。
ただし強い痺れの場合は精密検査が重要になります。痺れが強い方は当院の医師に相談してみてください。