みなさんこんにちは! 豊島区巣鴨にございます、巣鴨整形外科リハビリテーションクリニックです!
テニス肘とは物を持ち上げたり、手首を甲の方向に反らす動作をした際に肘の外側に痛みを感じる疾患です。医学的に正式名称は上腕骨外側上顆炎といいます。テニスをする人に多く発症するためテニス肘といわれるようになりました。しかし実際にはテニス以外のスポーツや日常生活の動作によって発症するケースもあります。
肘の外側には手首を反らす時に使用する筋肉(橈側手根伸筋、総指伸筋)が付着しています。
それらの筋肉を繰り返し使用し負担がかかる事によって生じる慢性的な疾患です。
テニスの動作ではバックハンドの時にこれらの筋肉を使うため発症しやすいとされています。日常生活動作では雑巾を絞る動作や物を片手で持ち上げる際などに使用することが多いです。
症状は一定の動作時に肘の外側~前面部分に痛むことが特徴で、日常生活では物を持ち上げたり、指を伸ばしたりした時に痛みを感じやすいです。逆に何もせず安静にしている時には痛みが生じることはありません。
基本的な治療は安静です。テニス肘が生じる要因は伸筋群の使い過ぎ(オーバーユース)によるものが多いため、原因となっている動作やスポーツを一時中止して頂き安静にすることが大切になります。また、どうしても日常生活動作の中で痛みが発症する作業をしなくてはならない時などは専用の装具を着用して負担軽減を図る必要があります。
痛みが強い場合などは薬や湿布の他にステロイド等の注射も検討されることもあります。
スポーツ復帰の目安等は医師と相談し決めることになりますが、復帰する際にも専用のサポーターやテーピング等実施し負担軽減を図っていく必要があるとされています。
また運動前後は入念にストレッチを行うことが大切です。
オススメのストレッチは肘を伸ばした状態で手首を曲げ(下方向に)数十秒キープすることです。
簡単にできるためぜひ実施してみてください。また、疼痛がある場合は無理せず一度近くの病院で診察を受けることをお勧めします!