皆さんこんにちは巣鴨整形外科リハビリテーションクリニックです。今回は股関節の痛みについてお話します。股関節が痛いとなると皆さんは変形性股関節症を心配すると思います。経験からの話ですが意外と変形によるものではなく筋肉が原因の場合が多いです。その筋肉が「 腸腰筋 」と呼ばれるものです。腸腰筋の作用は股関節を曲げることです。股関節を動かす筋肉であり、腰と股関節にくっついています。
左の図が腸腰筋になります。大腰筋と腸骨筋という筋肉をあわせて腸腰筋と呼びます。位置的にも骨盤の筋肉といっても良いかもしれません。股関節に向かうところは細くなっているのがお分かりいただけるでしょうか。この細くなる部分が摩擦で擦れ痛めやすい部分であり、股関節前面痛の要因として多いものになります。
自分で良くするにはどうすればよいのか?それは問題の筋肉を動かし血流を高めることです。私は右図のストレッチをオススメします。ランジというものです。痛い方の脚を後ろに引き、図と同じように脚を前後に開きます。そして上体を起こし胸を張ることで腸腰筋がストレッチされます。10秒以上は伸ばした状態で静止し、3~4セット行って下さい。もちろん痛みが鋭く、耐えられない場合はやめてください。
以上ストレッチをご紹介しました。しかしあくまでレントゲンで骨に異常がなかった場合の話です。痛みが出た場合は自分で判断せずまずは医師の診察を受けることをオススメ致します。